恩送り

 一年の半分はすでに終わりました。「線状降水帯」と言う言葉をおぼえたばかりのところへそのものずばりの大雨が降りました。みなさま方、お変わりございませんでしょうか?私はあの稲光、閃光!!バケツをひっくり返したような大雨にびっくりしました。ピカッーと光った途端、天が裂けたような轟音!!家も揺れる中、じっと身をかがめていました。私は90年生きた中でこんな大雨は初めてでした。テレビを見れば、あっちもこっちも大きな被害です。たくさんの被害に遭われました方々に心からお見舞いを申し上げます。おかげさまでコスモポートは無事でございます。

 夜が明けまして外に出てみましたらなんと、青い空に太陽が雲の間からキラキラ輝いています。木々は、何事もなかったかのように洗いあげられた葉っぱをそよそよ・・・となびかせています。

 「そうだ!!私達もこの木々を見習って元氣に生きよう」と思いました。終わった事を、ああでもない、こうでもない、あの人が悪い、この人は嫌だ・・・ぐずぐずした「うらみ、ねたみ、ぐち」を止めて「素直で明るくあたたかく」の一歩を踏み出しましょう。

 ふと空を見上げると、あら!盆トンボだ。もうすぐお盆になります。お盆になるとトンボは仏様になられた御先祖様を背中にのせて連れてきてくれるよ・・・と母が言ったのを思い出します。御先祖様は今よりももっと苦しい事を乗り越えてこられました。そして私達にどんな事に出合ってもあわてないで、くじけないで、愚痴らないで明るい心で生きていこうね・・・と熱い思いをこめたバトンを渡して下さいました。今、私達があるのも御先祖様のおかげです。魂は神様から「分け魂」として頂きました。肉体は両親から頂き、あたたかく育てて頂きました。この体を大切にすることは、神様や両親への感謝です。尊い御恩を次の世界へ送っていかねばなりません。「恩送り」のチャンスです。今こそ体を大切に労って感謝の日々を重ねましょう。