五月の空

  屋根より髙い鯉のぼり
  大きなま鯉はお父さん
  小さいひ鯉は子供たち
  おもしろそうに泳いでる

 草木の新芽はぐんぐん伸びます、風薫る五月となりました。何があろうと、自然界はきちんとリズムを刻みます。私達もこの自然の大きな波にのりましょう。草木の新芽は伸び、光り輝きます。これと同じエネルギーが私達の体の中でも心の中でも働いています。何とありがたいことでしょう。寒い寒い・・・とちぢこまっていた体が伸び伸びとなったように心の中にたまっている「ゴミ」、不平不満や、ぐち、ねたみ、いかり、イライラ、セカセカ・・・を吹っ飛ばしましょう。まわりを見渡せば、新緑も、美しい花、大きな花、小さな花。赤も白も黄も紫の花も総出演で、これでもか、これでもか!・・・と私達を、明るく楽しくなるように誘っています。

 空を見上げれば青い空!!まさに五月晴れ!!鯉のぼりも元氣に泳いでいます。まさに天に登る鯉。大きな口を開けてみどりの風を吸っています。腹に不消化物はありません。「スッポンポン」です。不平不満も、おそれも、ぐちも、いかりもなくルンルンです。腹に色々つまっていては、大空を泳ぐことはできません。努力をして、どんなにもがいても、ズドン!とぶら下がります。風も通りません。宇宙のエネルギーも入ってきません。遠き私達の先祖もこの腹の中の「ゴミ」に困ったのでしょう。新しく生まれて来た生命に、青空を天に登るように人生を過ごしてほしい・・・と願ったにちがいありません。

 鯉のぼりの意味としては、中国では黄河の上流にある龍門と言う滝を、鯉が登ると「龍」になると言う登龍門伝説があります。日本でも、立身出世の象徴としました。子供が強く、伸び伸びと育ってほしいと言う願いをかけて「鯉のぼり」を揚げます。青空を、いっぱいの風を受け、天の恵みを受けて優雅に泳ぐ姿は圧巻です。天晴れ!あっぱれ!!