澄み切った空

 すっかり秋になりました。あの暑い夏はどこへ行ったのだろう。涼しい風がスーッと通り抜けます。木の葉は、うっすらと黄ばんでいます。

 さて!空は、いつの間にやら秋の空です。広い青空に雲が斜めに流れ、空の天井が抜けたように高く感じます。天高く馬肥ゆる秋・・・と言うことばを思い出します。もう一言!!「男心と秋の空。」いいえ「女心と秋の空。」どちらが本当か?論争が絶えないところです。

 秋の空は、七回半変わるそうです。それは、晴れをもたらす移動性高気圧と雨を降らせる温帯低気圧が交互に通過するからだそうです。私たちの心もこれと同じですね。晴れ、曇り、嵐、高気圧と低気圧が通過すれば終わりです。人間の心はそう簡単にはいきません。恨み、ねたみ、愚痴も不平不満も、意地やつっぱりも色々な感情がもつれ合い、泥沼になり、争いになります。青い澄み切った空を見ないまま、月日を重ねます。これが、不幸の始まり、病気の原因になります。私さえ「がまん」すれば無事に終わる・・・の自己犠牲が又、次の悩み、恨み、愚痴へと根は深くなります。これが今までの私たちの生き方でした。

 新しい生き方。新しい時代の波が来ました。思った事は、はっきり口に出すおけいこ。聴いたらそれを、理解する深い心を持ち、対立でなく和合し、発展へと向かうおけいこです。

 高気圧は、高気圧で向かう道があります。

 低気圧は、低気圧で行く先が違います。

 さらりと別れて、晴れ渡った、澄み切った空になります。うらみ、ねたみ、イライラ、クヨクヨは古い意識です。意識のランクを上げるチャンスです。今年もあと、三ヶ月余りとなりました。心を整えましょう。さぁ!晴れ渡った空「清澄」に学びましょう。

 心晴ればれ、体すっきり、頭ハッキリ、秋の空