きらめき

 春の光りが照っています。

 あっちもこっちも美しい花が咲いています。大きな花、小さな花、小さい小さい草の芽・・・。日だまりのチューリップは、ひょい!・・・と伸びました。

 春が来た 春が来た どこに来た 
 山に来た 里に来た 野にも来た

 心も体もピンク色に染めましょう。ひ~らいた、開いた、何の花が開いた~?!

 さて、何の花が開いたのでしょう。「ハイ。心の花が開きました。」「ピンポーン」・・・その通りです。時は今です。三年間も「マスク」の生活でした。

 女性は、はなやかな口もと、白い歯、笑顔はかくされ、きれいな声も「マスク」を通したくぐもった声で、顔の半分を隠しただみ声です。ああ、これは限界でした。

 久しぶりにひ孫が来ました。帰ったあと、小さな「マスク」が部屋に残っていました。それを手にした時、「まぁ!かわいい・・・」と思ったのはつかの間。涙がこみあげて来ました。

 生まれてすぐ見た母親の顔も、医療スタッフも、お乳を飲ませるお母さんの顔も、保育園の先生、お友達も、顔を半分隠したマスクの顔です。本当の人間の顔を知らないまま三年の月日は流れました。心の栄養は、「肌のぬくもり」「言葉」「笑顔」だと言います。

 宇宙のパワーは全開です。女神さま方は、タスキがけでがんぱっておられます。花のつぼみはほほえみです。満開の花はワッハッハッハァーです。私達もこの笑顔の波に乗りましょう。

 桜咲き「89」の歳なるや